再昇華現象(ブリード)について

再昇華現象(ブリード)について

濃色のポリエステル生地にプリントする場合の注意点

ポリエステルなどの化学繊維は昇華染料という染料で染められているものが多いので、プリントする際には注意が必要です。
昇華染料の特徴として、熱をかけると生地の色がプリントシートやアイロンなどに移行してしまうことがあげられ、
下の写真のように、プリント部分に下の色が染みてきたように見えます。
ポリエステル100%の生地の場合
生地の青い染料が熱による再昇華によって染みてきて、プリントが透けたようになっているのが再昇華現象です。
綿100%の場合でも、赤色系は染色方法によっては再昇華のように生地の赤色がプリント部分に染みてくる場合があります。

再昇華によりプリントが汚染されている例

再昇華によりプリントが汚染
生地は綿ですが糸がポリエステルで出来ているので、その部分だけがシート部分に染みてきています。
綿100%の場合でも赤色系は昇華する場合があります。

時間の経過と共に再昇華がすすむ例

ポリエステルのチェックの生地にプリントしてみました。
プリント直後はキレイでしたが、1週間経過後、全体的に昇華して赤いチェック模様が浮き上がって見えてきました。
アイロンプリント  再昇華によりプリントが汚染

黒のウレタンマスクにプリントしてみました。
プリント直後はキレイでしたが、数日後、生地の染料が滲んできてマークを汚染してしまいました。
ウレタンマスクは特に再昇華しやすいようです。温度を下げるなど工夫しても、再昇華を防ぐことは難しい素材です。
  

対処方法(裏技)

ポリエステル染料による昇華は熱源に向かって起こるので、 下記写真の様に、
仕上げシート→アイロンシート→生地→アイロン の順に乗せてプレスしてください。
アイロンプリント

ブリードが熱源の方に浮かび上がる特性を考慮してのものです。
昇華は熱がかかっている生地の裏側に現れるので、表面はきれいなままになります。
ただし、プリント面に熱がかかりにくいことがありますのでご注意ください。
再昇華によりプリントが汚染

まず正面からアイロンで軽く仮止めして、生地の反対側から本プレスすると位置決めがしやすいです。
昇華せずきれいにプリントできました。
再昇華によりプリントが汚染
この状態でもう一度上から熱をかけると再昇華してプリント面が汚れてしまいますので、
上からは熱をかけないでください。
生地に厚みがある場合などは圧力がかかりにくくなりますのでご注意ください。

インクジェット用のシートになりますが、ブリードを抑えてプリントするための説明動画です。

【注意事項】
プリンタブルTシャツのメーカーの物はブリード対策がされている場合が多いのですが、
対策がない生地は100度でもブリードする場合があります。
色が濃いデザインはブリードしても影響は少ないのですが、白や淡色のデザインは生地の色の影響を受けてしまいます。
熱と圧力は下げすぎると洗濯耐久性に影響しますので、様子を見ながらプリントしてください。

なお、抜けるタイプには昇華防止シートはございません。

予めご了承ください。

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